先日、保険会社から車の任意保険更新手続きの連絡があった。更新と答えたが、その際釈然としないものが残った▼60歳を超えたので内容は同じでも、掛け金は上がるという。高齢になり事故を起こす確率が、高くなるということらしい。同じことが生命保険でもあった。こちらは、掛け金は据え置かれるが補償額が減額されると。保険会社も企業なので理屈は分からなくもないが…▼釈然としないことがもう一つ。老後を支える公的年金について。今回の総裁選挙の中で、安倍首相は社会保障制度の改革を掲げ、70歳からも年金受給を開始することができるよう国会で審議するという。簡単に言えば元気な高齢者にはもっと働いてもらって、年金受給を遅らせる分、受給額が増えるというもの▼これも先ほどの保険と同じで理屈は分かった。ただ、今男性の平均寿命は82歳。仮に70歳から年金をもらったとして、学校卒業後、50年近く年金を掛けて、もらうのは12年。ん?
片隅抄