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片隅抄

2019.10.05

南部スタジアムにいる。この稿を書いている目の前で、中学1・2年生たちの新人野球大会が繰り広げられている▼国政選挙などで立候補する〝新人〟の中には老齢の方もいるが、グラウンドで颯爽と動き回る選手たちはまさに身も心も〝フレッシュ〟の塊だ。〝未熟〟という名の経験不足と言い換えられるが、この大会の開会式のあいさつにもあったように、彼ら・彼女らには「積極的なミスなら許される」という特典がある▼もちろんスポーツだけに限らない。ミスしても、それが次の成功・成長への糧となる。だからそのアドバンテージを生かす意味でも、失敗を恐れずいろんなことに挑戦してほしいと願う▼中学新人野球大会史をさかのぼると、昭和50年代には川前中、三和中が優勝していることに気づく。45年ほど前の話だ。山間部にはまだ大勢の子どもたちの元気な声がこだましていた。自然の中で育ち、失敗など屁とも思わない元気な子どもたちだったのだろう。

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