10日は県議選の投票日だった。結果に候補者はもとより、有権者も一喜一憂したことだろう▼気になる投票率だが、40%を切る39・13%で、前回の選挙から6・38ポイント減少した。関係者は台風19号の影響で有権者の関心が薄れたのではと分析するが、一方で「だれに投票してよいのか分からない」と、投票を棄権する声も聞かれた。そのことが投票率低下を招いたことは容易に想像が付く▼それはさておき新県議が決まったわけだ。大震災後、目に見える復興は順調に進んではいるが、農水産物への風評被害はまだ根強いものがある。人口減対策は待ったなしの中にあり、台風19号で被災した人たちが今後直面する経済的、精神的ケアと、課題は多い。まずは台風からの復旧の道筋をつけることが最優先になる。併せて新県議には選挙前の公約を守り、真しな気持ちで県政と向き合ってほしい▼今後4年間の政治活動が、次回の選挙の投票率に結びつくとは言うまでもない。