再開館した市石炭・化石館で7月5日まで、かつて後楽園球場で開かれた都市対抗野球大会に7度出場した常磐炭砿(のちオール常磐)の活躍などを紹介する企画展「炭砿とスポーツ」が開かれている▼そんな折、かつて炭砿で働き、現在は常磐炭田史研究会の会長を務めている野木和夫さんから、選手たちを応援するときに応援スタンドから声をからして歌ったという『我等の力』に関する玉稿を頂いた▼作曲が古関裕而、作詞が野村俊夫という、今、NHK朝の連続テレビ小説に登場している名コンビから生まれた曲だったという旬の内容だった。ちなみに常磐炭砿には当時、日本石油という強力なライバルがいたが、その応援歌『力と希望』もこの黄金コンビだったというエピソードが面白い▼戦意を鼓舞する歌と平和への賛歌、巨人と阪神、早稲田と慶応という相対する両者にエールをおくる曲を作ったいかにも古関らしい。もちろん常磐炭砿を応援していただろうが。