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片隅抄

2020.8.27

先日、小社の前の並木通りで、街路樹の剪定作業があった。県から委託を受けた業者だろう、手慣れた様子で作業を進めていた▼かつては、通りの名が示す通り、プラタナスの街路樹が綺麗な通りだった。時が経つとともに減り続け今では数本のみが残されているだけになった。大きくなりすぎて車道にはみ出してしまったからか、剪定というよりは、葉もないくらいの丸裸にされた木もある▼事情を考えれば仕方ないことだが、情緒がなさすぎるし、街路樹の意味もない。そもそも、植えられている場所が車道寄りだということが最大の要因だが、植樹すればいい的なお役所仕事と思われても仕方がない▼その並木通りでは再開発が計画されている。歩道は、再開発のテラス部分と融合し広い一体感を持った空間ができることになる。そこは、並木通りの名にふさわしい緑に囲まれた癒しの空間であって欲しい。演出するのは再開発組合かもしれないが、行政の協力は不可欠だ。

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