市文化センターで22日、「いわき平和のつどい」が開かれる。戦争と原爆、平和を考える場としての同つどいは今年で15回を数える▼73年前の昭和20年8月15日、日本国民は反戦と恒久平和を誓い、世界でも類をみない平和憲法を作った。しかし、このところの日本をみていると、「特定秘密保護法」「集団的自衛権の行使」「駆けつけ警護」等が施行され、自衛の枠を超えて、戦争ができる環境が整いつつあるように思える▼抄子も戦後世代である。戦争の惨禍は記録や資料などでしか知り得ない。このような時代だからこそ、戦争体験者の声に耳を傾け、平和を考える必要性を強く感じる▼一方で、体験者の高齢化が進み、あの悲惨な出来事さえも、歴史の中の一コマとして埋没しようとしている。ただ、体験者がいなくとも、さまざまな方法で反戦、平和への思いを引き継ぐことはできる。その意味からも同つどいのような企画は、これからも大事にしなければいけない。