巷では自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の話題で持ち切りだ。自民党は政権党だけに、総裁が新首相に就くため、国民の関心は高い▼とは言っても自民党員以外投票権はない。当初、菅首相と岸田文雄前政調会長の争いかと思われたが、突然菅首相が出馬を断念、新たに2人が加わり三つ巴の様相に。前回の総裁選は派閥の力が優先されたが、今回は党員、党友投票もあり、少しは国民の声が反映されるのでは、と期待する▼総裁選の先には衆院選がある。こちらは選挙権を持つ国民全員が有権者。今、日本が国内外で抱える、さまざまな問題解決を担う国民の代表を選ぶ選挙。それだけに候補者の快い言葉にだまされることなく、事の本質を見極めた上で、貴重な1票を投じてほしい▼今月はとかく総裁選ばかりに目が行くが、1日は「防災の日」だった。温暖化もあって、近年日本列島どこで自然災害が起きてもおかしくない状況にある。命を守る備えに目を配りたい。