今年もいわきに〝冬の使者〟ハクチョウがやってきた▼早く会いたいと願っていたが、日々の雑事に追われ時間が取れないでいた。先日、暇ができたのでいつも行く小川町三島橋下川岸で、羽を休める一団のハクチョウを見てきた。遠い北の国からよく間違いないで、来市するものだと感心する。強いリーダーの下、いわきを目指して飛んでくるのだろう▼先月、衆院選が行われ、これからの日本を担うリーダー(議員、政党)が選ばれた。口にした公約を守るも守らないもあなた方次第。大物政治家の顔色ばかりを気にして、国民に背を向けるような政治だけは、絶対にしてほしくないものだ▼ハクチョウの群れの中には、体の弱い鳥や子どもの鳥もいる。そういった鳥が無事越冬できるよう守ってやるのもリーダーとしての役目。岸田総理にはその覚悟があるのか。コロナ禍で疲弊している日本において、今こそ強いリーダーシップが必要とされているのだ。
片隅抄