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地域史研究家・小宅幸一さん 「いわき発・歳月からの伝言」第3巻発刊

 元市立いわき総合図書館長で、いわき地域学會幹事などを務める地域史研究家・小宅幸一さん(71)=錦町=は、いわき地方の近現代史を五十音順の辞典スタイルでまとめた生活記録史「いわき発・歳月からの伝言」(歴史春秋社)の第3巻「き~け」を発刊した。
 今回は、市天然記念物の樹木など「樹(き)」から「原子力発電」まで25項目をいわき民報で掲載した記事、写真などを活用して紹介。小宅さんは過去の教訓をもとに、激動の今をどう生きていくべきか、歴史から学ぶことの大切さを説いている。
 本書は、1901(明治34)年から2000(平成12)年までのいわき地方を振り返った弊紙連載「歳月からの伝言~記憶の隅に生きる20世紀~」をベースに、さまざまな事象を五十音の辞書スタイルで再構成したものだ。
 8年もの歳月を費やして準備し、すでに約300項目に及ぶ執筆は終えているが、前巻で新型コロナウイルス感染症を取り上げたように、時間の許す限り最新の情報を差し込んでいる。
 「過去は過去に終わることなく、今に地続きでつながっているのだということを知ってほしい」と小宅さん。全250ページで、価格は3300円(税込み)。ヤマニ書房など、市内の主要書店で取り扱っている。

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