長い下り坂を歩いていたら、後方から猛スピードの自転車に追い越された▼すぐ後ろに自転車が近づくまでまったく気づかなかった。すれ違う際、抄子と自転車との間は30cmもあっただろうか。何かの拍子に接触したら、どちらも大ケガを負ったに違いない。去っていく自転車の後姿を見送りながら恐怖を覚えた▼自転車が絡む事故の増加や交通マナーの悪化を受け、自転車の交通違反者に対する罰則、取り締まり強化が年々、厳しくなっている。危険行為とされる酒酔い運転は3年以下の懲役または50万以下の罰金。傘さしなどの手放し運転には5万円以下の罰金が科せられる。こうした危険行為を3年以内に2回以上摘発されると、安全講習を受けなければならない▼中には、懲役は厳しすぎると言う人もいるだろうが、法律では自転車は車扱い。1歩間違えれば重大事故につながるだけに、厳罰化の流れは今後も強まるだろう。要はルールさえ守ればいいことだ。