中之作漁港を望む築200年の古民家「清航館」で27日、新春の風物詩となった恒例の「つるし雛(びな)飾りまつり」が始まり、色とりどりの雛飾りが会場いっぱいに飾られている。2月4日まで。
同まつりはパッチワークちりめん細工教室「ままや」(主宰・中川敬子さん)が、NPO法人「中之作プロジェクト」とともに運営し、今年で20回目を数える。感染症対策のため昨年から開催期間を延ばし、遠方のファンも訪れやすくなった。
会場には中川さん(77・小名浜)と教室生約30人が子どもたちの健やかな成長を願い、ひと針ごと丁寧に制作した。
古布ちりめんを使った椿や桜、梅の細工小物の花が一面に咲きそろう場内は、一足早く春が訪れたよう。ウサギや亀、こま犬、でんでん太鼓、風船……子どもを笑顔にする愛らしい縁起物が空間を埋め尽くすように飾られており、圧巻だ。
中川さんは「毎年新作も出しており、いつしか数えられないほどの量になりました。基本的な感染症対策をして楽しんでください」と話す。午前10時から午後4時まで。土日のみ屋外にキッチンカーなども並ぶ。
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