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実入り良し!いわき市のウニ漁解禁 さっそく名物の「貝焼き」づくり
いわき市のウニ・アワビ漁が1日、今年の解禁日を迎えた。市漁業協同組合(市漁協)によると、ウニ漁は8月上旬、アワビ漁は9月上旬まで続く見込みで、このうちウニについては、さっそく名物の「ウニの貝焼き」の初出荷が行われた。
ウニの貝焼きはいわき地方の郷土料理として知られ、キタムラサキウニの身をホッキガイの貝にぜいたくに盛り付け、小石の上にのせて蒸し焼きにする。江戸時代の後期に作り始めたいわれがあり、もともとは日持ちしないウニを保存するためだったとされる。2023(令和5)年には、長年親しまれ、後世に継承したい食文化に対する文化庁の「100年フード」に認定された。
1日には小名浜下神白で約40kgのキタムラサキウニが水揚げされ、近くの加工施設で採鮑組合の家族たちが貝焼き作りを進めた。市漁協の櫛田大和さん(30)は「今年は実入りが良いので、全国の方に召し上がってほしい」と呼びかけた。
初競りには70個の貝焼きが出され、6300~3510円の値が付いた。平均は4855円で例年並みという。
(写真:取れたてのウニをぜいたくに盛り付ける「貝焼き」づくり)