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視覚障害者柔道・半谷静香(平出身)パリパラ五輪に内定 悲願のメダル獲得へ

 NPO法人日本視覚障害者柔道連盟は25日、8月28日に開幕する「2024パリ・パラリンピック」視覚障害者柔道の代表内定選手を発表し、J1(全盲)クラスの女子48kg級でいわき市出身の半谷静香(35)=トヨタループス=が選ばれた。半谷のパラ出場はロンドン、リオ、東京に続いて4大会連続となる。
 半谷はいわき市平中平窪生まれで、兄の影響で中学から柔道を始めた。平一中、東日本国際大附属昌平高と進んだが、生まれつき目の網膜に異常をきたす網膜色素変性症で弱視を持ち、徐々に視力が低下していったため、視覚・聴覚障害者の特性に配慮した茨城県の筑波技術大学に進学し、視覚障害者柔道に転向した。
 現在の症状は全く見えず光の濃淡が分かる程度といい、全盲のクラスで試合に臨んでいる。
 IBSA(国際視覚障害者スポーツ連盟)柔道グランプリや全日本視覚障害者柔道大会などで上位の成績を残し、昨年10月に中国で開かれた杭州アジアパラ大会で銀メダルを獲得。昨年12月の「柔道グランプリ大会東京2023」女子48kg級でも銀メダルを獲得し、パリの出場権を確実なものとしていた。
 半谷はこれまで、ロンドンで女子52kg級7位、リオデジャネイロ、そして21年の東京パラ大会では女子48kg級で5位の成績を残してきた。東京パラ大会後にルールが変更され、全盲と弱視がクラス分けされたのが追い風となっており、初の表彰台に向け期待が高まっている。
 (写真:4大会連続でパラ出場を決めた半谷=昨年12月)

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