平年より11日遅れの23日、いわき地方も梅雨入りした。農作物にとっては恵みの雨となるが、過ぎては災害が心配だ▼ここ数年来の気象災害にはついていけないものがある。雨一つ取ってみても全国至る所で記録的な大雨。それも想像を絶するような雨で、人々の生活を根こそぎ奪っていく。他にも東日本大震災以降、相次ぐ巨大地震に激しい気温の寒暖差と、挙げればきりがない▼今年の梅雨は短期集中型の大雨と猛暑と言われる。大雨も怖いが、熱中症にも注意だ。昨年いわき市では熱中症での緊急搬送が増え、病気やけがによる救急車両の手配が間に合わず、救急出動に支障が出た。これからは台風も増える。災害は時と場所を選ばない。できる限りの備えをしたい▼気象災害に目が行きがちだが、今月も生活必需品の値上げが収まらず、人々の生活は苦しさを増している。8月から電気、ガスの国の補助金が復活するが、後で増税で戻ってくるのではないかと不安だ。
片隅抄