初めて我が家で黄橙色に結実
庭の北角にビワの木がある。日当たりが悪く、そこに植えられた木は何年たっても大きくならないでいたが、それでも木の高さが隣とのブロック塀を越すようになると俄然鬱蒼と茂るようになった。
庭師が入った時に思い切って強剪定してもらったが、伐
った2、3の枝に花が咲いていて可哀想なことをしたと後悔したことがある。幹だけになった木はその後ちょろちょろと枝を出していたが、花が咲くまでには至らなかった。
今年、いつの間にか以前にもまして大きく枝を伸ばしていた木は、数本の枝に花を咲かせた。花の後には数多くの小さな実が生り、「うちのビワにも実が生るようになったか」と、新たな楽しみになった。
今年はビワの当たり年だとテレビで報じていたが、なるほど、実は見るごとに大きくなり、そして色づくようになった。市販されているほど大きくはないがそれなりに立派に見えた。
初めて結実した我が家のビワである。記念に描かない手はない。来る人来る人にたわわに実った黄橙色のビワを見せて自慢をし、一枝を取ってモチーフにした。花も良いが、生り物も良いものだ。
酸味の強いビワを食べながら、「結構いけるね」などと自賛している。