いわきＦＣ アウェー千葉戦 勝利決定付ける追加点の有馬「責任感生まれた」

　■Ｊ２第２７節 いわきＦＣ３－０ジェフユナイテッド千葉（１７日、フクアリ）
　▽得点【い】谷村（後１９）有馬（後２７）ＯＧ（後２９）
　６月のレノファ山口ＦＣ戦での４０ｍ独走ドリブル弾を彷彿（ほうふつ）とさせる追加点に、サポーターたちは歓喜の渦に包まれた。
　ＦＷ有馬幸太郎（２３）はハーフウェーライン手前でボールを受けると、単独でボールをゴール前まで運び、そのまま右足を振り抜いて今季６点目。有馬はゴール後、左こぶしにキスをするようなパフォーマンスを見せ、喜びを表現した。
　１２日に結婚を発表したばかりで、田村雄三監督（４１）の粋な計らいでゲームキャプテンを任せられると、勝利を決定づける追加点で自らを祝った。
　防戦一方の前半をしのぎ切り、ハーフタイムでは「後半が勝負だ」と仲間たちを鼓舞。劣勢だが、ここで勝てばＪ１昇格プレーオフ圏内が現実味を帯びるだけに、何としても勝ちたかった。「自信を持ってやれば大丈夫」と前向きな言葉を引き出したことが、後半の得点につながった。
　試合後に結婚の話を聞かれると、「守る人ができて責任感が生まれた」とはにかんだ有馬。いわきの〝１０番〟が躍動することで、終盤戦が俄然面白くなる。
　（写真：追加点となるシュートを放つ有馬）