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11月22~24日に「いわき市書道展」 3年ぶりに中学生の席上揮ごう実施

 いわき市の書道文化を発展させる「第5回いわき市書道展」が11月22~24日の3日間、市文化センターで開催される。今回もいわき市中学校書道展との併催で、県内外から年代を問わず趣向をこらした作品が並ぶ。
 市書道展は2020(令和2)年から始まり、「いわき市民による いわき市民の為の書道展」と銘打たれており、出品する人の自由な発想を大切にしている。東北・北関東地方では最大級の展覧会として知られており、前回は計456点が寄せられた。
 今年は3年ぶりに、書の次世代を担う中学生による席上揮ごうが行われる。大役を任せれたのは阿久津吏陸さん(湯本一・3年)、小松由佳さん(泉・同)、奥藤凛さん(小名浜二・同)、宮本共一朗さん(好間・同)、岡本証志さん(同・2年)。市書道展に向けて練習を重ねている。
 阿久津さんは「輝煌」と書く。洗練された字体と2つの組み合わせにひかれて選んだといい、「線の流れを意識しながら、リズムを大切にしている」と話す。昨年の市中学校書道展では市長賞の輝いた実力を持っており、席上揮ごうでもいかんなく発揮する。
 小松さんの文字は「結」で、努力した先に実を結ぶとする思いを込めた。全体の調和をいかに保つかに気を配っており、「本番では緊張するかもしれないが、自分らしさを存分に表現したい」と力強く意気込む。
 奥藤さんは昨年の市中学校書道展で最高賞の撫順市長賞を手にしたほか、広報いわき1月号にも抜擢された。挑むのは自分の名前でもある「凛」。シンプルな偏と書き込む旁(つくり)で構成されるため、「紙の白と墨の黒の対比をしっかり見せること」を心掛けていく。
 宮本さんは前向きな言葉から「進歩」を選んだ。一度書き始めたら一心不乱に筆を扱うといい、「書道は楽しい」と満面の笑みを見せる。それぞれの文字が持つ抑揚を大切にしつつ、力強さを存分に披露すると誓う。
 岡本さんの文字はお世話になった人に送るため、「本番まで内緒です」とにっこり。「いかに自分たちの気持ちを乗せて書くことができるか」と妥協はしない。達筆なことを自分の武器とするため、研さんを積む日々と明かしてくれた。
 主催する市書道教室連盟会の鹿中剛志会長(内郷綴町・書優会代表取締役)は「年を重ねるごとに多くの方に参加していただき、幅広く書に触れる機会を作ってこられた。書を通じて豊かな街を目指す試みと、一生懸命席上揮ごうを務める中学生たちに注目してほしい」と話している。
 (写真:席上揮ごうに向けて意気込む5人)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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