日本自動車連盟(JAF)の調査によると、信号機のない横断歩道で車が一時停止する割合(一時停止率)が、本県は昨年より順位を2つ上げ全国8位となった▼一時停止率は68・8%で、昨年から8ポイント上昇、過去最高を記録。全国平均53・0%を15・8ポイントも上回った。県警は「一時停止の意識が浸透してきた」と胸を張るが、今年横断歩道中での交通事故は10月末現在、昨年より30件多い122件で単純に喜んでばかりもいられない▼師走に入り何かと気忙しい日々だが、そういう時にこそ横断歩道で一時停止するぐらいの心に余裕を持ちたい。日没が早まるこの時期、事故防止には歩者側も反射材などを身につけることでドライバーに少しでも早く存在を確認してもらうことが大事になる▼これからは年末年始でお酒を飲む機会が増える。飲酒運転者への罰則は当然だが、酒類の提供、酒気を帯びた人が運転する車に同乗した人にも罰則が科せられることをお忘れなく。