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三和町上三坂で凍み餅・凍み大根づくり 継承に保存会発足 若い世代に伝えていく

 石川郡平田村と接する三和町上三坂地区の一般家庭では毎冬、保存食として凍み餅や凍み大根づくりが行われている。寒い地域での伝統的な保存食だが、近年は作り手の高齢化が顕著で、同地区では70、80代の主婦を中心に「凍み餅保存会」が発足した。
 昨年から伝承を目的とした体験会を催しており、2日には活動拠点としている地区の「『治療院カフェ』inOJONCO(おじょんこ)館」で凍み大根づくりが行われ、メンバーが地区外の子ども連れなど15人ほどの若い世代に作り方を伝授した。
 凍み大根は、秋に収穫して畑にわらを敷くなどして熟成保存していた大根を使う。皮をむいて半分に割いた身の上部に箸で穴を開け、ひもを通して半日水に付けたものを1カ月ほど軒先に干す。
 夜に凍って昼間に溶けるという工程を繰り返すことで徐々にしぼんでシワしわになり、うま味が凝縮され、栄養価が生より高まる保存食に。寒さを利用した天然のフリーズドライ製法で、会員によると「阿武隈高原を超えると湿気があるので作るのは難しい。適度な寒さと乾燥した気候が適した、上三坂の凍み大根はおいしいよ」
 また、ダイコンをつるすひもも今はナイロン製だが、以前は〝くどっぱ〟と地元で呼んでいる抗菌作用のある藤のツルを使っていたという。凍み大根、凍み餅は地元の生産者が協力して営む、三和ふれあい館前の国道49号沿いの「三和町ふれあい市場」で買い求めることができる。
 (写真:ダイコンに紐を通す作業を行う参加者と保存会のメンバー)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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