「この病気が日本にもあるかどうかは知らないが欧米にHay―feverなる一種の流行病があるさうである」。1938年、東京科学博物館(現・国立科学博物館)発行『自然科学と博物館』に掲載された「花粉熱」の一文だ。北米では8月になると、オオブタクサの花粉が猛威を振るうと書かれている▼日本では1964年、スギの花粉症が初めて報告された。いまや3人に1人がかかっているとされる▼市議会2月定例会の席上、一般質問で3年ぶりにスギ花粉症の話題が出た。スギ花粉症と言えば、昨年の改選で引退した議員が毎年のように取り上げ、一種の風物詩だったことは、小紙の記事からも分かる▼今年もスギ花粉が舞い始めた。自分は花粉症ではないと意地を張るが、同業の後輩から笑われてしまった。市保健所では「花粉症かな?と思ったら、早めに医療機関を受診しましょう」と呼びかける。もし同じく強がりさんがいれば、一緒にやめませんか。