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いわき市 初の調査で幸福度は6・61点 生活満足度は5・85点に
いわき市のまちづくりに生かすため、市が初めてインターネットを通じて行ったアンケート「しあわせ調査」と、意見募集「PoliPoli Gov(政策共創プラットフォーム)」の結果がまとまった。
しあわせ調査を基に、市民の幸福度(0~10の11段階評価)の平均点は6・61点で、生活満足度(同)の平均点は5・85点であることが分かった。意見募集については、燃料電池自動車や産後ケア、子どもが遊べる施設に関する投稿で返信コメントが活発だったほか、暮らしやすいまちに必要なこととして、遊び・娯楽、移動・交通、地域行政の順にアイデアが寄せられた。
市では詳細な分析を始めており、各部での政策立案への活用を検討していく。
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しあわせ調査にあたって、市が身体的・精神的・社会的に満たされた状態の「Well―Being(ウェルビーイング)」なまちづくりを目指していることから、デジタル庁による暮らしやすさと幸福感を数値化した「ウェルビーイング指標」を活用した。
調査は昨年12月27日~今年1月26日に実施した。有効回答数は4460件で、2022(令和4)~24年度に展開した計132市町村で最も多かった。回答割合としては、平、小名浜、勿来、常磐、内郷の5地区が全体の8割を占める。
年代別では、10代が高校でのチラシ配布が後押しして33・3%と最も高く、次いで40代の20・9%、50代の16・0%と続いた。
アンケートからは、市民はおおむね幸福である一方で、満足かどうかにはばらつきが見られた。生活満足度は30代が5・23点、40代が5・40点と全体の平均を下回っている。
ただ回答者のうち、幸福度は85・8%、生活満足度が75・8%が5点以上を付けていることから、市政策企画課ではおおむね良好な結果と受け止めており、さらに押し上げる必要性を強調する。
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PoliPoli Govの調査期間は昨年12月27日~今年2月7日で、市民・市に関心を持っている市外在住者を対象とし、テーマに「暮らしやすいまちに、あなたが必要と感じることを教えてください」を設定した。
閲覧数は4590ページビュー。コメント数は402件で、同じ希望の人口の自治体で進めた際の平均約92件を大幅に上回った。返信も17件と約4倍で、市民同士でのコミュニケーションが盛んだった。
回答者は全体の約3割が10代以下で、市ではオンラインのプラットフォームを活用したことで、これまで十分に行政情報が届いていなかった若年層にも、答えてもらえた点を評価する。
主なコメントしては、遊び・娯楽では乳幼児向けの遊び場不足が圧倒的に多かった。また10代の若者世代が楽しめる施設を求める声も多数寄せられた。
それぞれの結果の詳細は、市ホームページ<こちら>まで。
(画像:いわき市の幸福度と満足度の状況)