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新常磐交通 路線バスのドライバーが免許更新忘れで運転 延べ48日乗務
新常磐交通(本社・明治団地)で、一般路線バスのドライバーが免許証の更新手続きを忘れ、失効したまま運転していたことが3日までに、分かった。
同社は「旅客自動車運送事業者として、絶対にあってはならないことであり、心よりおわび申し上げます。日ごろから法令遵守を第一に掲げて『安全輸送』に取り組んで参りましたが、この度このような法令違反を惹起し、深く反省すると同時に再発防止には万全を期す所存です」と陳謝している。
同社によると、ドライバーは昨年12月29日に免許証を失効したが、それに気づかずに今年3月14日まで路線バスを運転していた。同15日に期限切れに気づいた運転手から申し出があって発覚したという。
失効期間における乗務(無免許運転)は延べ48日。失効期間中に、事故はなく、交通違反などでの検挙はなかった。
同社では乗務前に免許証を確認する際、運行管理者が対面による点呼で行ってきた。その際に免許証を停止するよう求めて目視しているが、複数のドライバーに対して一度に実施ことが通例で、記載事項が見えにくかったことを理由の一つに挙げる。
さらに担当者が口頭で免許証の更新手続きの呼びかけをしてきたが、漏れがあったと指摘している。
再発防止策としては、3月24日にアルコールチェックと運転免許証チェックが同時可能な機器を導入。さらに免許証の更新手続きの呼びかけは、すべての運行管理者で行うことで、漏れを二重に防ぐとしている。
(資料写真:新常磐交通の路線バス)