小名浜地区中地域ケア会議(佐々木とも子会長=小名浜地区保健区福祉センター所長)は8月29日、「認知症見守りステッカープロジェクト」の一環として、小名浜商店連合会(坂本勝吉会長)に見守りステッカーを交付し、同会に加盟する91店舗に配られた。
同プロジェクトは「認知症になっても誰もが住みやすいまちづくり」に向け、認知症の人やその家族、生活の困りごとがある人を地域の保健福祉センターや包括支援センターといった行政機関などに繋(つな)ぐ取り組みで、配布は6月に折戸区で行われたのに続いて2回目。
今回のステッカーには、折戸区で配られたものに、認知症についての相談窓口、活動内容などを調べることができるQRコードを追加。同連合会の加盟店に掲示することで、地域全体で見守り体制を強化していくという趣旨をより強めるとともに、当事者と小名浜地区保健福祉センターや小名浜地域包括支援センターが繋がるきっかけとなることへの期待が込められている。
交付式が小名浜上明神町の松原時計店で行われ、佐々木所長が坂本会長にステッカーを手渡したあと、同連合会事務局次長で、同店主の松原基勝さんが店のガラスに張り付けた。同事務局長の馬上典久中島商店会会長、同センターの加藤幸恵主任介護支援専門員らが同席した。
坂本会長は「QRコードを通じ、困っている人の役に立てていただければ」と語り、佐々木所長は協力への感謝とともに「『認知症にやさしい小名浜地区』を目指しているので、一人で悩まず窓口に繋がり、在宅での生活ができる仕組みを作っていきたい」と、今後も見守り体制の整備を進めていく考えを示した。
(写真:松原時計店で行われたステッカー交付式)
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