草野心平記念館 盟友・猪狩満直の絵をテーマにスポット展 ６月２２日まで

　小川出身の詩人草野心平（１９０３～８８）と交流があり、好間出身の詩人猪狩満直（１８９８～１９３８）にスポットを当てた展示「猪狩満直―満直が描いた絵―」が６月２２日まで、市立草野心平記念文学館で開かれている。
　満直は一時期画家を志すなど絵心があり、詩作の合間に多くの絵やスケッチを残した。今展では同館所蔵の水彩画や木版画、画帳、スケッチブック、スクラップブックを展示。点数こそ少ないものの、満直の感性や当時の生活環境、思いなどがうかがえる貴重な資料が注目を集めている。
　同館では６月８日まで、満直と同じく絵心のあった心平の書画を題材とした企画展「草野心平の書画展」を開催中で、盟友同士の『詩以外の資質』を表現した。
　その創造・創作力や生きざまをより深掘りしてもらう機会になればと、満直のスポット展を企画したといい、展示スペースは小さいながらも、満直のあふれる才気の一端が感じられる水彩画や木版画、画帳、スケッチブック、スクラップブックなどが展示されている。
　同館によると、満直は「ゴッホが好きだったそうですよ」。開催時間は午前９時～午後５時（入館は午後４時半まで）。休館日は毎週月曜日。
　（写真：猪狩満直の絵画などが並んだ展示）