サッカー・J2いわきFCの新スタジアム整備に合わせ、地元の子どもたちからアイデアを募る初の「出張授業」が16日、小名浜東小で行われた。
小名浜まちづくり市民会議が主催し、いわきFCの運営会社・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役やチームスタッフに加え、有識者を交えたスタジアム整備の検討委員会「IWAKI GROWING UP PROJECT」から、分科会の上林功座長(日本女子体育大教授)、菅波香織委員が参加し、6年生70人から多彩な考えを受け取った。
いわきスポーツクラブでは新スタジアムを巡り、2023(令和5)年8月から、子どもや若者の意見を盛り込むための「ユースプロジェクト」を展開してきた。
こうした取り組みは全国初とされ、議論の内容は分科会にも反映されている。スタジアムの完成が2031年を見込む中で、将来を担う子どもたちが主体的となることを重要視しており、出張授業もその延長で企画した。
児童からはスタジアムを通じ、いわき市の水産物ブランド「常磐もの」のさらなる発信や、海を目の前にした環境を生かすといった構想のほか、ピッチを使って選手と一緒に鬼ごっこの一種・ケイドロをやりたい、チーム名のFCにかけて、お祭りを楽しむ「フェスティバル・シティー」にしたいなどの楽しい発想もあり、大いに盛り上がった。
大倉社長は「この地域の未来を作っていくのは子どもたち。スタジアムが完成するころには、きょうの小6の子たちは18歳になっており、一番に使ってもらう立場になるので、たくさんの意見を聴かなければならない」と話している。
(写真:上林氏からアドバイスを受ける子どもたち)
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いわきFCの新スタジアム整備 小名浜東小で出張授業 子どもたちからアイデアを






