薄磯三丁目のいわき震災伝承みらい館で、企画展「命を守る防災・減災のとりくみ」が開催されている。11月30日まで。
東日本大震災の記憶と教訓を伝える施設として、夏休みに合わせて子どもたちにも分かりやすい内容としているほか、7月30日にはロシア・カムチャッカ半島付近で発生した巨大地震に伴い、いわき市にも津波警報が出されたことから、日常生活の中で防災を意識してほしいとの思いを込めた。
企画展のうち、20枚のパネル展示では震災をはじめ、過去に起きた災害についてイラストや写真を交えながら、災害が起きる前に何ができるかを含め解説している。また個人や家族の避難行動を事前に時系列で決めておくのが「マイ・タイムライン」の作成や、新聞紙スリッパやキッチンペーパーマスクなど生活用品で作れる防災グッズの紹介を行っている。
防災・減災に関するクイズも設けており、全問正解するとオリジナルのシールが進呈される。高田悟館長は「震災から14年が経過し、当時を知らない子どもたちも増えており、夏休みに合わせて、小・中学生も含めて理解できるような企画展とした」と語る。
7月30日に津波警報が発表された際、5人ほどの来館者がいたが、職員と一緒に速やかに高台に避難した。「災害はいつ起きるか分からない。展示を通じてあらためて考えてもらえれば」と来場を呼びかけた。
期間中の10月12日には、特別講話「令和元年東日本台風~いわき市平中平窪地区~」を実施する。東日本台風が発生した際、民間の立場から率先して被災者支援を行った常勝院(平中平窪)の横山佐和子さんが講師を務める。午前10時半~11時半。
開館時間は午前9時~午後5時(最終入館は同4時半まで)。月曜日休館(祝日の場合は翌平日)。
(写真:来場を呼びかける高田館長)
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いわき震災伝承みらい館 防災・減災テーマに企画展 子どもにも分かりやすく






