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交通死亡事故の続発防げ いわき中央署 関係機関・団体と検討会開く

 いわき中央署管内で交通死亡事故が立て続けに発生していることを受け、同署と市交通安全対策協議会、いわき中央、常磐両地区の交通関係機関・団体合同の「交通事故防止検討会」が29日、同署常磐分庁舎で行われ、市民にとって危機的状況にあることの認識を共有した。
 同署によると、25日時点で、同署管内の今年の交通事故発生件数は前年同期比で17件増の298件。死者は4カ月を残し、すでに昨年1年間と同数にあたる5人となっている。
 8月に入ってからは重傷事故やひき逃げ、酒酔い、酒気帯び運転といった重大事故・事件が続発し、18日には四倉町細谷の国道6号で道路を横断中の80代女性が、23日にも常磐湯本町の市道で草むしり中の70代男性がはねられて命を落とす死亡事故が起きた。
 阿部勝也署長は「事故防止に向け、警察でできることに限りがあり、皆さんの力が不可欠。悲惨な交通事故が一件でも減少するよう協力をお願いしたい」と呼び掛けた。
 佐久間比出男いわき中央地区交通安全協会長も「元気に出かけた家族が無言の帰宅をするなど、最悪の事態である交通死亡事故をこれ以上発生させないためにも、有意義な検討会にしていきたい」と厳しい表情をみせた。
 出席者たちはあらためて連携を密にし、今後の交通取り締まりや広報啓発活動に役立てていくことを共有し、根絶に向けて取り組みを強化していくことを決めた。
 (写真:警察と関係機関・団体による交通事故防止検討会)

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