浜通り唯一のクラフトビール醸造所で、川前町下桶売の「SANDi BREWERY(サンディー・ブルワリー)」。構想から5年を経て、ついにいわき市の飲食店で通常販売が始まり、広く楽しめる機会が生まれた。
提供しているのは、JRいわき駅前のBar Quartet(バー・カルテット)。オリジナル商品「KAWAMALE(カワマエール)」のアメリカンペールエールで、サーバーの注ぎ口(タップ)からグラスにそそがれる。
店主の紋波幸太郎さん(44)は「麦のまろやかさをしっかりと感じられ、ホップの柑橘あふれる風味も楽しめる一杯です」と太鼓判を押す。価格は970円(Sサイズ)から。午後6時半オープン。休業日は日曜・月曜。
サンディー・ブルワリーは川前町地域おこし協力隊員を経て、川前町下桶売に醸造所に立ち上げた三戸大輔さん(38)が手がける。
三戸さんは泉町出身。オーストラリアで自家製ビールと出合い、ドイツや広島県福山市での修行を基に、Uターンとして、2020(令和2)年に川前町地域おこし協力隊員となり、寒冷な気候を生かしてビールの原料でもある大麦とホップを栽培してきた。
委託によるクラフトビールの試作を重ねながら、23年3月に任期を終え、今年5月には瓶での一般販売が実現した。カワマエールは醸造所の川前と、ビールの種類であるエールに加え、いわき市の中山間地・川前地区に対する応援(エールを送る)の意味を込めている。
(写真:グラスにそそがれるカワマエール)
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川前発のクラフトビール「カワマエール」 飲食店での通常販売始まる






