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平・小野美術 16日まで土田健さんの茶陶展 唐津焼と京都を融合させた作品並ぶ
山形県西川町の月山のふもと大井沢で聴雪窯を営む土田健さんの茶陶展は16日まで、平字中町の小野美術で開かれている。
土田さんは1972(昭和47)年、京都市生まれ。「千家十職 袋師」として知られる12代袋師照雪友湖の次男で仏教大文学部卒業後、京都府立陶工高等技術専門校成型科、京都市窯業試験場陶磁器コースを修了し4年間、唐津で修業に励んだ。
2007(平成19)年、大井沢の自然に魅せられた母方の祖父が求めた古民家を譲り受け、聴雪窯を開窯。唐津の土と月山の土を配合し、唐津焼と京焼を融合させた独自の作品を生み出している。同ギャラリーでの個展は8年ぶり。
会場では、伝統を感じさせる落ち着いた風合いの作品や、来年の干支(えと)にちなんだ茶器など約80点を展示・販売している。合わせて、西川町を活動拠点とする職人集団「FABER月山」の代表としての顔も持ち、通常、象牙を使う茶入れの蓋をメノウであつらえた仲間との共作もある。
土田さんは「他の道具を邪魔しない、それでいて存在感のある作品を目指しています。ぜひ手に取ってご覧ください」と来場を呼び掛けた。15日まで、茶席が設けられお茶も振る舞われている。
開場時間は午前10時から午後6時(最終日は午後5時)。茶席は午前10時30分から午後4時30分まで。問い合わせは小野美術=電話(35)0383=まで。
(写真:茶陶展への来場を呼びかける土田さん)