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28年度供用予定 いわき市動物愛護管理センター 整備費にふるさと納税活用へ

資料写真:いわき市役所本庁舎

 2028年度をめどに、内郷綴町舟場で供用を開始する「(仮称)いわき市動物愛護管理センター」の整備を巡り、市はふるさと納税を活用して費用の確保に努める方針を示した。
 動物愛護に関する補助金は少額のため、整備費用の大部分を市の単独予算でまかなう必要があるが、全国の自治体で「ガバメントクラウドファンディング(GCF)」と呼ばれる手法で調達する事例が増えている。
 いわき市のGCFとしては、2018年の奨学金返還支援や、2020~21年のコロナ禍を踏まえたいわきFCを含めたまちづくり事業に対して行った実績がある。こうした具体的なプロジェクトを設定することで寄付を募りやすいほか、ふるさと納税には変わらないため税制優遇も受けられる。
 また去勢手術への市の支援額も年々増加傾向にあるといい、安定的な予算で運営するため、動物愛護に関する基金の創設も検討するという。
 施設では新規の取り組みとして、ペットを飼う上での心構え教室(災害への備え、看取りなど)の開催や、子どもへの情操教育や高齢者等へのアニマルセラピーなどの場としての活用、保護した幼犬・幼猫の世話をするミルクボランティアの育成、災害時にはぐれたペットの保護収容なども予定している。
 敷地面積は7996平方m。イヌ20頭程度、ネコ50匹程度の収容規模を想定。「誰もが気軽に訪れ 動物とふれあい 命と向き合える交流施設」を掲げ、イヌ・ネコの譲渡会に参加しやすいよう、土日の開館も調整する。
 県の動物愛護センターは田村郡三春町にあるが、市町村による運営は県内初。2011年度に動物愛護行政のあり方検討懇談会が立ちあがり、有識者による各種会議や市議会での議論を経て実現した。
 市保健所では10日まで、市動物愛護管理センターの整備方針(素案)に対する市民意見募集(パブリックコメント)を実施している。詳細は市ホームページ<こちら>で閲覧できる。
 なお市では殺処分の減少に努めており、2020年度はイヌ9頭、ネコ172匹だったが、本年度は9月時点でイヌはゼロ、ネコは1匹となっている。
 (資料写真:いわき市役所本庁舎)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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