手前みその話だが、弊社では記者が撮った写真を中心に編集した写真集『東日本大震災 いわきの記憶 3・11あの日を忘れない』の販売店予約を行っている▼震災後、いくつかの報道機関から写真集が刊行されたが、岩手、宮城、福島といった広範囲にわたっての内容になっているため、読者の方からいわきに特化した写真集ができないものか、といった問い合わせがあり、それにこたえたのが今回の写真集の刊行▼編集途中の写真集を見たが、地震や津波によって瓦礫の山と化した様子が地域ごとに収められ、あらためて被害の大きさに心が痛んだ。3カ月以上がたった今も、沿岸部の復旧はなかなか進まず、放射線の問題もあって、市民は日々不安な生活を送っている▼そこで頼るべきはずの政府はといえば、復興支援とは言いつつも、その実政争にあけくれるばかり。そんなひまがあるのなら、被災地を訪れてはどうか。今やるべきことが見えてくるはずだ。