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高市早苗氏が第104代首相に 憲政史上初の女性 地元関係国会議員の受け止めは
自民党の高市早苗総裁(64)は21日、衆参両院本会議の首相指名選挙で第104代首相に選出された。女性の首相は憲政史上初めて。
高市氏は石破茂・前首相の後継を選ぶ10月4日の自民党総裁選で、小泉進次郎、林芳正、小林鷹之、茂木敏充の4氏を破り、総裁の座に就いた。その後、公明党が自民との連立政権から離脱する方針を決めたことを受け、自民は日本維新の会と連立政権樹立に向けた協議を重ね、20日に合意した。
維新は与党として政権運営に加わる一方、新内閣に閣僚を出さない「閣外協力」にとどめる。しかし、維新の協力を得ても衆参両院で与党が過半数に満たない状態に変わりはなく、綱渡りの政権運営が続く。(読売新聞社配信)
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高市首相の就任について、いわき市関係の国会議員のうち、自民党の坂本竜太郎衆院議員(植田町)=福島4区、1期=は「国内外を取り巻く情勢が厳しい中、ようやくスタートラインに立つことができた。一つ一つの課題解決に向け、しっかりと責任を果たしていく必要がある」と語る。
その上で「この国を守るリーダーとしての強い思いを持つ首相なので、福島の復興についてもしっかりと力を発揮してくれると考える」と期待感をにじませた。
自民党の森雅子参院議員(泉町)=福島選挙区、4期=は「女性初の総理大臣の誕生はうれしく思う。トップが変わることは女性活躍の推進に何よりも欠かせず、内外に日本の姿勢を示すことができる」と歓迎。「女性ならではのきめ細かな感性で取り組み、いままで以上に福島に寄り添っていただけるはず」と強調した。
立憲民主党の斎藤裕喜衆院議員(双葉郡富岡町)=比例東北、1期=は「参院選からの政治空白をどう巻き返すのか」と投げかける。原発事故からの復興は途上であり、「高市さんはいつ福島に来るのだろうか」と述べ、被災地の課題をどうくみ取るのか、野党第一党の議員として、自民・維新の連立政権をしっかり見つめていくとした。
(写真:衆院本会議で首相に指名され、一礼する自民党の高市総裁〈中央〉=21日午後1時47分 三浦邦彦撮影/読売新聞社配信)