食料品や生活用品などの値上げが止まらな い。今月に入って値上げされた食品は3024品目にものぼる▼4月の4225品目以来、半年ぶりに3千品目を超える値上げとなり家計を直撃している。中でもコメの価格の高騰を背景に、焼酎や日本酒を中心とする「酒類、飲料」が最も多く全体の7割を占める。左党には痛い出費だ▼コメ不足が値上げの原因とされるが、コメは日本人の主食。そのため国はコメつくりには力を入れてきた。ところがコメ余りが長く続き、国は減反政策を行い出荷調整に踏み切った。ここにきてコメ不足と言われても、困惑してしまう。国民からすれば農業政策の失敗としか思えない▼先の参院選から3カ月以上に及ぶ政争の末、昨日、高市早苗新総理が誕生した。日銀の調査によると、1年後の物価が現在と比べて約9割の人が上がると答える。高市新総理には権力闘争よりも、まずは国民の生活を第一に考えた政治をしてもらいたい。