いわき信用組合(小名浜花畑町、金成茂理事長)は17日から、一連の不祥事を受けた金融庁による行政処分として、新規顧客への融資業務を停止する。期間は12月16日まで。
停止命令の期間中、いわき信組ではすべての役職員に加え、金融業務に携わるパート職員の約190人を対象に、延べ5日間のコンプライアンス(法令順守)研修を実施。うち2日間は土曜日に行うものの、その他の営業時間にかかる部分については職員のやり繰りでカバーする。
いわき信組を巡っては、旧経営陣が事業実態のない会社による迂回融資や、無断で預金者の口座を作って融資する「無断借名融資」で、大口取引先に対する資金をねん出するなどし、20年以上にわたって、旧経営陣が総額279億8400万円の不正融資を行った上、反社会的勢力に約10億円の資金を提供していたことが判明している。
さらに反社の関係者らに対し、少なくとも計約31億円の融資が実行されたとみられる。この融資に関しては、預金保険機構の債権買取制度を活用する。
(資料写真:いわき信用組合)
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いわき信用組合 17日から新規顧客への融資停止 一連の不祥事受けて






