福島県いわき市のニュースやお悔やみ情報等をお届け

ニュース

いわき市 クマ対策で赤外線搭載のドローンによる実証実験「市民の不安解消へ」

 市は17日、いわき市でツキノワグマとみられる動物の目撃通報が相次いでいることを踏まえ、赤外線カメラを搭載したドローンを活用し、有害鳥獣の生息状況に関する実証実験を展開した。実証実験は民間事業者の申し出を受けて企画され、酒井組(四倉町)、佐新工業(同)、水中組(久之浜町)と連携。今年10月に3件のクマとみられる生き物の目撃が寄せられた中央台飯野で行われ、県立いわき公園に関係者が集まった。
 実証実験ではドローンを飛ばし、地上の動物の熱を把握した。市の担当者が見守る中、赤外線と実際の映像を見比べながら、その有効性を確認した。
 実際の運用ではクマとされる通報があった場所を飛行し、熱源を基にカメラをズームして、動物の種類を特定する。山間部の人が入れない場所でも安全かつ効率的に調査できるほか、クマかどうか迅速に判定できる利点がある。
 市環境企画課の木田直之課長は「実証実験を通じ、市民の皆さんの不安解消になればと思っている」と語った。なおクマを巡る緊急時には、市消防本部のドローンも投入するという。
 今年7月には川前町下桶売で、いわき市初となるクマの目撃が断定された。9月には三和町下三坂の畑で見つかった足跡が、断言はできないものの、クマの可能性があることが分かっている。通説では浜通りにツキノワグマは生息していないとされてきたが、同課ではエサを求めてクマが市域外から往来している見込みを示している。
 (写真:赤外線を搭載したドローンを飛ばした実証実験)

PR:地域密着型の金融機関(信用組合)。地域社会への貢献を使命とし、地元の企業や住民が対象の預金・融資などの金融サービスを提供しています。

カテゴリー

月別アーカイブ

広告バナー(常光サービス)
More forecasts: 東京 天気 10 日間

関連記事

PAGE TOP