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「もったないをありがとう」につなげよう いわき市にフードバンク設立

 廃棄される食品を必要な人に届ける、地域で支え合う循環づくりを目指す特定非営利活動法人(NPO法人)福島いわきフードバンク(小沼満貴代表理事)が、いわき市内で設立された。東北各県を結ぶ一般社団法人東北フードバンク連携センターとも協力し、企業・団体・個人から提供された食品を浜通り地域の団体などに提供。「もったいないをありがとう」へとつなげる仕組みを地域に根付かせる。
 被災者支援に取り組む一般社団法人Teco(小沼満貴代表理事)が2019年ごろから取り組んできたフードバンク事業を独立。活動の広がりと支援の必要性の高まりを受け、継続的かつ安定したネットワーク化された運営体制の確立を目指して法人化した。
 設立総会が16日、平下平窪の下平窪公民館であり、約10人が出席。小沼代表理事は「これまでの活動で、支援を必要としている団体に物資や食料といった支援が十分に行き届かず、提供する側の思いを受け入れ、つなぐ受け皿もいわき市にはほとんど存在していない現状を知った」とあいさつした。
 その上で「困っている人へ確実に支援が行き届くには、支援団体を支援する仕組みが必要。個々の活動に頼るのではなく、ネットワーク化されたフードバンク組織をつくることが、今、地域に求められている。支え合い、つながり合う仕組みを育てていきたい」と述べた。
 総会では、定款や役員選任などのほか、困窮者支援・食品ロス削減推進などの事業計画が承認された。同センターによると、東北6県でフードバンク事業に取り組むのは10団体目。事業の先進地、岩手県に食品回収ボックスを設置している店舗・企業などは107カ所あり、福島県でも地域で地域を支える仕組みづくりが求められている。
 (写真:設立総会であいさつする小沼代表理事)

PR:いわき市北部地域を中心に、児童養護施設、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウスをはじめ、診療所とデイケア、デイサービス、居宅介護支援、訪問介護、訪問リハビリと多種多様な福祉、医療事業を展開。

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