いわきFC
いわきFC 大倉智社長インタビュー「『故郷感』抱き、この街を誇りに思う」
サッカー・いわきFCは2026年、J2参戦4年目のシーズンとなる。2025年は開幕こそ勝ち星に恵まれなかったが、リーグ後半にかけて躍進し、終盤までJ1昇格プレーオフ進出争いを繰り広げ、最終的に9位でフィニッシュした。
今年は秋春制への移行を控え、2月に「明治安田J2・J3百年構想リーグ」が始まる。特別シーズンではあるが、勝利を目指して戦う姿勢に変わりはなく、地域振興に資する思いも不変だ。運営会社・いわきスポーツクラブの大倉智代表取締役に話を聞いた。(本紙1月1日付紙面から抜粋しています)
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――開幕9戦未勝利と序盤は苦しみましたが
「選手達の成長曲線と勝利は相関する」という揺るがぬ考えはあるが、昨季は少し度が過ぎたかな(笑)。
前のシーズンから残った選手、新卒の選手を含め、キャンプでうまくいかなかったところが、そのままシーズンに入ってしまった部分がある。ただ一貫して田村雄三監督は「魂の息吹くフットボール」をブレずに取り組み、フロントとしては夏の補強でサポートした。
勝てない要因を分析して修正したことで、おのずと結果もついてきた。FW谷村海那のJ1横浜F・マリノスへの移籍や、キャプテンのDF遠藤凌のけがによる離脱など、一見すると大きな出来事だったが、周りの選手が底上げしていった。
――谷村選手は横浜FMで活躍しています
(冗談めかして)あんなに活躍するとは思わなかった。移籍後すぐにゴールを決め、残留に向けての救世主になった。サッカー選手としてとてもいい移籍だったと感じる。今季は大変だと思うが、いいスタートダッシュが切れたのでないか。
移籍金によって選手への再投資もできている。ストレングス&コンディショニング コーチの友岡和彦さんのアイデアで、今年からフォースプレート(床反力計)を導入するなど、足りない機材をそろえたり、新たなデータを取ったりするが、これは「谷村マネー」によって可能となった。
――いわき市と本格的にかかわって10年。大倉社長にとってこの街とは
実家は神奈川県川崎市だが、親が転勤族だったこともあり、いままで自分にはふるさとがないと思っていたが、10年いて、いわき市に「故郷感」を抱くようになった。一度火が付いたら盛り上がれる市民性を感じる。この街を誇りに思う。これからも一緒に歩んでいきたい。今年もよろしくお願いします。
(写真:インタビューに応じる大倉社長)