市立総合体育館で、施設利用者がなくした金銭が不適切に処理されていたことが23日、分かった。同館を指定管理する市公園緑地観光公社(高田浩一理事長)は同日、市役所で会見を行い、事実関係の調査結果を報告した。
同公社によると、館内の窓口に落とし物として届けられた金銭のほか、券売機や自販機で取り忘れた釣り銭について、速やかに警察署に届けることなく、長年にわたって保管した上、退職職員の花束や菓子の購入費などに充てていた。
会見には高田理事長のほか、鈴木富康・総合体育館長、松本健一・常務理事、阿部友之・事務局次長兼総務課長が出席して謝罪した。
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同公社によると、16日夕方に施設利用者の遺失物(金銭)について、不適切な処理があるとの内部通報が寄せられたため、事実関係の調査を行い、判明した。翌17日、市に概要を報告し、いわき中央署に今後の対応などを相談するとともに、これまで保管していた金銭と残金を同署に提出した。
不適切処理の期間は、2006(平成18)年度からとされる。現存している書類からは少なくとも12年3月から、14年間で総額17万903円といい、うち同署には残金8万7640円を渡した。これにより分かっているだけで、8万3263円が不正支出された。
該当するのは24件で、花束17件、菓子4件、記念品1件の購入代と、公用車洗車1件、忘年会費補てん1件となる。
一連の事案について、高田理事長は「ほとんどが小銭のため、簡単に出し入れできたのだと思う。速やかに届け出ることは分かっていたが、長年の悪しき慣習として続いてきた。誠に申し訳ない」とした。
その上で「管理職を含め、全職員の指導と作成済みの遺失物・拾得物取り扱いマニュアルに基づきコンプライアンスの徹底を図る」と話した。
高田理事長ら役職者4人は減給10分の1(1カ月)、不正支出に関わったとされる関係職員2人は公社規定により懲戒処分される。同公社が管理する21世紀の森公園、三崎公園、企業交流館の各施設での不適切な事実は確認されなかったという。
(写真:記者会見で陳謝する高田理事長ら)
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落とし物の金銭で退職者への花束など購入 いわき市立総合体育館「悪しき慣習続く」






