平字十五町目の「平廿三(にじゅうさん)夜尊堂」で12日、客殿の地鎮式・起工式が執り行われた。廿三夜尊堂は、平字古鍛冶町の菩提院がかつて建っていた場所に位置し、1919(大正8)年に移転した後、当時の住職と地域の人たちが発起して建立されたいわれがある。
昭和期には毎月23日の縁日に合わせ、たくさんの露店が並んで多くの人出があったとされる。現在は往時のようなにぎわいはないものの、お参りをする人の姿が途切れることはない。現在は休憩所を活用し、「Harappa(はらっぱ)」と名付けた不登校の子どもたちに向けた活動も展開しており、街の中に御堂は根付いている。
ただ休憩所は築60年ほど経っており、老朽化が著しいことから、これまでの取り組みに加え、地域の集会所としての役割を兼ねた客殿を新築することを決めた。菩提院では境内全体の環境整備も進める方針で、改めて平中心市街地の活性化を図っていく。
新たな客殿は2部屋を設けた平屋建て。7月23日に催される縁日で完成落慶式を予定している。

総代ら関係者を交えた地鎮式・起工式にあたり、霜村真康住職は「菩提院にとって由緒ある場所であり、かつては芝居小屋や映画館も建ち、平のにぎわいが集った。時代は変化したが、これからも地域に貢献していきたい」と呼びかけた。
(写真:新しい平廿三夜尊堂客殿のイメージ、客殿の整備に向けて行われた仏事)





