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スタジアム巡る協議会報告 防災・交通の議論深化を いわき市は5月に方針公表へ
サッカー・J2いわきFCが小名浜港に新スタジアムを整備する計画を巡り、有識者や地元関係者で構成する「小名浜港周辺エリアにおける防災・交通対策協議会」は17日、内田市長に一連の議論について報告した。
今後はテーマごとの分科会で意見交換を深化させるほか、協議会をスタジアム建設後も見据えたコミュニティとして発展させる必要性が伝えられた。
報告の席上、内田市長が今年5月下旬にも新スタジアムに対する市のかかわり方を、いわき商工会議所も交えて公表する考えを示した。
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報告は市役所本庁舎で行われ、上林功会長(日本女子体育大教授)、斉藤充弘副会長(福島高専副校長・教授)、大曲一弘委員(県小名浜港利用促進協議会副会長、小名浜海陸運送代表取締役社長)が出席した。
協議会は昨年10月から今年3月にかけて、計4回にわたって実施。新スタジアム整備にあたり、小名浜港が抱える課題を整理し、どのように解決していくかを探った。
このうち交通に関しては、駐車場が減少するため、周辺部に駐車して会場に向かう「パーク・アンド・ライド」や、路線バスの強化、福島臨海鉄道の活用、歩きたくなる街空間「ウォーカブル」の観点から徒歩や自転車の促進などを提案する。
防災面では、単なる津波避難対策にとどまらず、エリア全体で防災体制を整える重要性を強調。イオンモールいわき小名浜を含め、一時避難拠点を分散させることや、地域が主体的に事前防災や減災に取り組む「コミュニティ・レジリエンス」の考えを基に、関係機関・団体が横断した協議会のつながりを生かすべきと呼びかけた。
市では報告を受け、本年度の取り組みに対して、予算措置を含めた検討に入る。
上林会長は「こうした議論はスタジアム単独になりがちで、全国的にうまくいかない事例も多いが、いわき市では周辺地域や行政とのかかわり方を丁寧に話し合ってきた。(スポーツを核としたまちづくりの)スポーツコンプレックスに向けて、全国でも先駆けになれる」と話している。
(写真:内田市長に協議会の議論を報告する上林会長=中央)