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春の叙勲 いわき市から8人受章 元復興相・吉野正芳さんは旭日大綬章の栄誉に
政府は29日付で、令和8(2026)年春の叙勲受章者を発表した。いわき市関係では元復興相の吉野正芳さん(77)=植田町=に旭日大綬章が贈られたほか、各界で顕著な活動や発展に努めるなど功労のあった8人が栄誉を受けた。
吉野さんは佐糠町出身。磐城高、早稲田大第一商学部卒。家業の吉野木材を経て、1987(昭和62)年4月から県議3期を務め、2000(平成12)年6月の衆院選で旧福島5区から初当選を果たした。
文部科学大臣政務官、環境副大臣を歴任し、東日本大震災では植田町の自宅や事務所が津波で被災しながらも、ふるさとの復興に尽力。衆議院原子力問題調査特別委員長、衆議院東日本大震災復興委員長も務めた。
「復興こそが我が天命である」との信念を持ち、17年4月~18年10月には復興相に就任。現場主義を第一として、復興庁に出向する官僚を昼食に招いて意見交換し、課題の共有や復興のその先について談義した姿は語り草となっている。
帰還困難区域における特定復興再生拠点(復興拠点)の整備や、風評被害の払しょくなどに努め、8期目の24(令和6)年9月に次期衆院選への不出馬を表明して、政界を引退した。
現在は療養中のため、本人に代わって妻・公子さんがコメントを寄せた。
「叙勲のお知らせをいただいたときには、本人は大きくうなずき喜んでおりました。私たち家族としても、身に余る名誉なことと恐縮しておりますが、吉野正芳が天命と思って尽力してきた被災地の復興が、さらなる進展を遂げることを心から願っているところであります」
(写真:復興相として閣議後記者会見に臨む吉野さん=2018年4月)