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アクアマリンふくしま 国内初採集・展示に成功 深海魚「マグマクサウオ」

 小名浜のふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」で、希少な深海魚「マグマクサウオ」の展示が行われている。国内初展示で、世界でも初めて実現したとみられる。
 この深海魚は同館を含む共同研究によって、北海道羅臼町沖で採集されたクサウオの一種が日本初記録種として、標準和名が「マグマクサウオ」と命名された。
 生きた状態での採集や展示は過去に記録がなく、寿命や生存期間は未知といい、同館では「生き物の神秘を感じてみて」と呼びかけている。
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 マグマクサウオは千島列島北部のパラムシル島で得られた標本を基に、2020年にクサウオ科の新種として認められた。同館や京都大による共同研究で、北海道羅臼町沖やベーリング海にも同種がいることが判明。分類の属に関しても、別のグループであることが分かった。これらの内容は今年4月、日本動物分類学会が発行する国際的な英文学術誌に論文として掲載された。
 クサウオ科の魚類の多くは深海にすんでおり、体表がゼラチン質で柔らかく、漁網などに引っかかると身体が傷つき、一部が欠損することもある。マグマクサウオは世界で5個体が標本として保管されているが、状態はあまり良くなく、生きているときに見られる体色などは不明だった。
 北海道羅臼町沖で今月5日、水中ドローンを使って深海を調査していた際、水深約600mから採集した個体を船上で確認したところ、前年に同じ海域で取ったマグマクサウオと同じ姿をしていた。
 同館の森俊彰さん(41)によると、通常のクサウオは腹に吸盤があるため、岩肌や海底にくっついている。一方でマグマクサウオには吸盤がないため、海底から少し離れている場所で、流れに身を任せていたという。生きているときは頭部がやや白く、全体は薄桃色をしており、ゆらゆらと泳ぐことを突き止めた。
 25日現在の展示は2個体。全長は約6~7cm。展示場所は本館2階の親潮アイスボックス。
 展示に当たっては、マグマクサウオの特性を踏まえて大きめの水槽で飼育。どんなエサを食べるかも不明で、試行錯誤しながら給餌を進めている。森さんは「これまでの経験も生かしながら、マグマクサウオの生態解明を行っていきたい。ぜひ多くの方に見ていただきたい」と話している。
 (写真:国内で初めて展示されている深海魚「マグマクサウオ」=アクアマリンふくしま提供)

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