本紙では全国のあらゆる話題を網羅的に紹介する「日本の現場から」を掲載している。国内のさまざまな潮流をヒントに、市民の皆さんに新たな気付きがあるとうれしい▼7日付5面では「包丁キャンセル」を取り上げた。〇〇キャンセルという言葉がSNSを中心に広がっているが、まさか包丁もキャンセルする時代が来るとは。▼いわき市に生産拠点を置くキッチンメーカー・クリナップの調査によると、20~60代の配偶者またはパートナーと同居している女性の包丁保有率が減少傾向で、2011年は99・7%だったが25年は96%となり、20代では88・9%と9割を切った。同社のおいしい暮らし研究所では「キッチンにおける合理化が進んでいる」と指摘する▼同社のステートメント(理念)には「キッチンから、笑顔をつくろう」とある。包丁に代わる道具の進化はあれど、調理の舞台となる台所の重要性は変わらない。そして作ってくれる人に感謝を忘れず。