1月10日は「110番の日」。今年も、いわき中央、東、南の3署では、一日署長の委嘱や白バイの試乗体験など趣向を凝らしたイベントを行い、110番通報の適正利用について広報活動などを展開した▼実際に取材したわけではないが、南署で20年に行われたイベントが印象に残っている。畑の麦で「110」、人文字で「の日」を表したほか、具の部分が「110」の太巻きも作った。記者として6回ほど取材しているが、ここまで徹底したイベントはなかった▼110番通報は現在、県警本部で一括で受理されている。新人のころは中央署内に通信指令室があった。なかなか中には入ってはいけなかったが、いつも横目で中の様子をうかがっていた気がする▼110番通報は事件事故の発生など、緊急性があるときの唯一の連絡手段。緊急性のない通報やいたずらなど、全く関係のない通報も多いと聞く。119番通報も合わせ、緊急通報の適正な利用を心がけたい。
片隅抄