先日、学童野球の選手を対象としたメディカルチェックが行われた。これから本格的な野球人生を歩き始めようとする子供たちだが、ひじなどに故障をもつ選手が少なからず見られた▼昔のように、田んぼで三角ベースの野球をやったのとは訳が違う。全日本学童軟式野球大会はじめ、さまざまな大会で勝ち進むため選手たちは放課後のグラウンドで厳しい練習を続けている▼そうした日々で得るものは多い。心身ともにたくましい少年に成長し、仲間との友情が芽生える。しかしまだ子供だ。自分で体力のリミットを自覚し、それを指導者に主張するのは難しい。無理を承知でプレーする。だからこそ保護者と指導者は、十分目を光らせていないといけないのだが▼練習中に水を飲むな!ウサギ跳びでグラウンド1周! そんな時代もあったが、現在は投球回数の制限などを設けて、けがの防止策を図っている。ベストコンディションを保つ、ソフト面の充実も必要だろう。