4月に入ってもまだ肌寒い日が続いてきたが、昨9日は一転。最高気温は、小名浜で20度を超える21・2度を記録した。平年に比べ6・6度も高くなり、ようやく春の訪れが感じられるようになった▼春の訪れといえば、サクラの開花が待たれる。昨年は9日に開花が発表され、東日本大震災による津波の被害を受けた、旧小名浜測候所の標本木も可憐な花を咲かせた。今、自宅のサクラもまだつぼみの状態。今年の開花は、いつごろになるのか▼先週見ごろを迎えた東京での花見風景が報道されていた。昨年は、サクラの開花が発表されたあとの11、12日に発生した余震で再び断水するなど、花見どころではなかった。今年は、今から花見シーズンが待ち遠しい▼1日から新年度が始まった。市内の高専、大学、小中学校などでも入学式が行われた。新入生は、新たな学校生活に胸を膨らませているに違いない。入学した当初の気持ちを忘れずに、学校生活を送ってほしい。
片隅抄