ある大学院の教授が9日、福島市の瀬戸孝則市長に謝罪した。この教授は講演会で「福島市長が線量の低い山形市から毎日通っている」などと発言。瀬戸市長が謝罪を求めていた▼約1年前、いわき市でも同じようなことがあった。ある大学教授が自身のホームページに、いわき市の学校給食などに対する批判を掲載。ホームページに掲載されたような事実はないとして大学教授に対し、渡辺市長が反論・抗議した。この教授は文章を書き直したが、市長や市に対する謝罪はなかった▼原稿を書く場合、事実をありのままに伝えなければならない。そのために、記者はある情報をつかんだときには、その情報の事実を確認する作業を必ず行っている▼福島市、いわき市での騒動はいずれも、確認もせず伝聞したことをそのまま公にしていることが問題となっているのではないか。記者として、自分の目で見て聞いて確かめた事実のみを記事にしなければ、とあらためて思った。