県高野連いわき支部が主催する「本社白鷲旗争奪第53回いわき地区高校野球選手権大会」が明6日に開幕する。6、7、9、10日の4日間、白鷲旗を目指し、17チームが熱い戦いを繰り広げる▼この大会は、全国高校野球選手権福島大会を前に、最後の公式戦となる。夏を戦う上で、実戦を通した各チームの最後の調整の場として位置づけられており、半世紀以上の歴史がある▼東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故による放射能漏れの影響で、昨年春の大会は支部、県大会とも中止。例年とは違った展開となり、この大会がまさに貴重な実戦の場となった▼昨年制覇したのは、いわき光洋。本番の福島大会では、この大会で優勝した勢いそのままに、接戦を制するなど持ち味を見せ、準決勝に進出。王者・聖光学院に敗れたものの、創部初の4強入りを果たした。今年はどのチームが優勝するか興味は尽きないが、選手には精いっぱいのプレーを見せてほしい。