週の始まりは日曜か月曜か、考えてみる。というのも、毎年この時期になると翌年のカレンダーが出回るが、近年徐々に左端が日曜ではなく月曜のものが増えているからだ▼調べると、それぞれの歴史・文化等によって、日曜とする国と月曜とする国があるようだが、日本のカレンダーに関して言えば、長らく日曜が左端、いわゆる日曜始まりが多かった▼しかし実生活では、土・日を「週末」と称すのが普通である。カレンダーと実生活の矛盾、おそらく多くの人々が1度は感じたことがあるのではなかろうか。とはいえ自身は、カレンダーに関しては「それが昔からの慣習」の感覚で、ずっと日曜始まりを受け入れてきた▼ところがである。年々増えてくる月曜始まりのカレンダーを目にし、戸惑いつつ「時代の曲がり角」を感じている。携帯電話の登場で、固定電話の利用が減ってきたように、いつかは月曜始まりのカレンダーの方が主流になる日が来るのかもしれない。
片隅抄