郵便物、電話、ファクス、メール、そして人伝など、仕事の性格上さまざまな形で取材依頼が寄せられる。1カ月前もあれば前日、さらには当日だったりもする▼ときに困惑するのは、団体の規模が大きく、現場で話を聞こうとしても居合わせた人が担当外などで要領を得ないこと。さらに芸能関係のプロがからむ際には、撮影位置からノーフラッシュまで制約を受ける▼先日、年上の知人男性から怒気を含んだ電話があった。聞けば、ある中学校から講師の依頼を受けたが、講演日が近づいても一向に連絡がない。「講演する日は明日だよ。さっきだよ電話きたのは。とてもじゃないけどできないって断った」▼この話は講演日の10日ほど前に聞かされ、こちらも取材予定していた。「話の内容を考えると、胃がしくしくするよ」と言いながらも、期待にこたえようとしていた知人。仕事を持つ人なので、時間の打ち合わせも必要だったのだろう。配慮が足りなかったか。